「埋め合わせ」とは、 損失などを他の物事で補う ことで、約束を守れなかったときには「相手に与えた損失を補う」という意味に使われています。
脱炭素社会での「埋め合わせ」は、「人々が社会活動で発生させたCO2の量」を、「植物が生存のために吸っているCO2の量」で埋め合わせすることが主体になっています。
植物は、吸ったCO2を水と太陽光線とで光合成し、有機物に変えて成長しています。
そして、吸ったCO2の量は、切り取られたとき植物の中に固定されているとされ、埋め合わせのCO2量に換算されています。
しかし、実際に換算されているのは、量の算定が可能な樹木などで、算定が困難なもの、例えば、剪定屑や竹、雑草、藻、水草、農業廃棄物、食品廃棄物など、人々の身の回りで切り取られた植物が持っているCO2の量は埋め合わせの対象になっているのでしょうか?
また、その植物が燃された時は、もともと大気中にあったCO2を大気中に返すのだから、カーボンニュートラルで、埋め合わせの対象外になります。
と云うことは、樹木などを出来るだけ燃さないで利用する仕方が求められます。
燃して何かを得る事業の場合、その事業をする範囲でカーボンニュートラルになっているだけで、CO2の減少の役割は果たせないことになります
算定されていない人々の身の回りにある可燃物として処理されているものはどの程度あるのでしょうか?
埋め合わせに利用することは出来ないのでしょうか?
もし出来るのであれば、量は少なくても人々夫々が努力すれば、多量の埋め合わせが出来ますがー
人々が自らの生活を守るためですから、是非研究すべきと考えます。